6話・5日目、4DXスーパーデラックス、復活する
前日・たづなさんの認識
たづなさんが「スピカ4DXシアター(安全版)」という申請書を受け取ったのは、学園祭が始まる四日前だった。
申請書を確認した。
映像演出。座席。振動。サイズの制限。「旧V6の技術を基礎とした安全演出」という説明文。担当生徒の署名と「安全確認済み」という一文。
たづなさんが確認した内容はこうだった。
旧V6の安全版。
本人素材なし。
低刺激。
教育展示の補助演出。
たづなさんは印を押した。
前日・担当生徒の認識
担当生徒が申請を通したあと、タキオンのところへ行ったのは「もう少し完成度を上げたかった」からだった。
「完成度を上げたいんですが」
「フフ、いい心がけだ。実に結構」とタキオンが言った。「それで、どんな演出にするつもりだい?」
「旧V6ベースで、もう少し臨場感を出したいと思って」
「なるほどねぇ」
タキオンが、椅子の上でゆっくり足を組み替えた。
「では一つ、聞こうか」
「はい」
「旧版は危険だった。安全版は反応が弱い。——では、危険性は何に由来する? 風かな。振動かな。音か、映像か。それとも、本人要素そのものか」
「……それは」
「それを確かめないままでは、君のそれは安全版ではなく、安全『風』なのだよ。本人映像を極小量だけ加えた時、反応は線形に増えるのか。それとも閾値を超えて跳ねるのか。境界を知らない安全化を、安全化と呼べるかい?」
「あ、はい……」
「なに、ほんのひとつまみさ。音声なし、香りなし、近距離演出なし。映像だけを極小量。実験と呼ぶのもおこがましい量だがね。フフ」
担当生徒の認識はこうなった。
安全版として申請済み。
タキオンさんが言うなら科学的に問題ないはず。
完成度が上がる。
「……お願いします」
「いいだろう。任せたまえ」
前日・理事長の認識
理事長の元に「体験型の演出企画です」という報告が来た。
「学園祭らしくていいじゃないかッ!」
「ありがとうございます」
「承諾ッ! わたしも一番乗りするッ!」
「……よろしければ、ぜひ」
理事長の認識はこうだった。
学園祭の体験型企画。
教育的意義あり。
生徒の自主性。
面白そう。
一番乗り。
5日目・朝
学園祭、五日目の朝だった。
体育館の奥に、小さなシアタースペースが設けられていた。
「スピカ4DXスーパーシアター(体験版)」という看板が出ていた。
開場前から、列ができていた。
列の前の方にいるのは、旧4DXを知らない子たちだった。
「安全版だって」
「体験版なら大丈夫でしょ」
「スピカさん本人素材なし?」
「なしって聞いた」
「じゃあ今回は大丈夫じゃない?」
「大丈夫って言葉、最近少し信用できない気がしてきた」
「なんで」
「……なんとなく」
列の後ろの方にいる子たちは、あまり前へ進みたがらなかった。
「旧版、知ってる?」
「知ってる」
「乗る?」
「乗らない」
「全員?」
「全員」
「じゃあなんで並んでるの」
「見届けたいから」
「分かる」
そして、シアターの脇には、すでに机が三つ並んでいた。
昨日の歴史展示で「お目覚めスペース」を運営していた子たちだった。機材一式を持って、朝から移設してきていた。
「なんでここに?」と通りすがりの子が聞いた。
「今日は、こっちが危ないと思って」
「先回り?」
「先回り。昨日ので分かったんだけど、倒れる人って、倒れたあとのケアがあると安心して倒れられるんだよね」
「安心して倒れるって何?」
「学園祭だから」
水の補給班も、すでに待機していた。隣のクラスからの差し入れルートも、昨日のうちに確立されていた。
被弾を前提としたインフラが、開演前に完成していた。
誰も、開演を止めようとは思わなかった。
最強メンタル計画ちゃんが看板を見た。
「……4DX」
「知ってる?」と後輩ちゃんが聞いた。
「……旧の、改良版」
「どういう意味ですか?!」
赤ペン先生が看板を見た。
「4DX」
「うん」
「スーパー」
「うん」
「体験版」
「うん」
「三つ揃ってる」
「揃ってる?」と後輩ちゃんが言った。
「乗らない」と赤ペン先生が言った。
「……え?」
「絶対乗らない」
「何か知ってるんですか?」
「経験がある」
「安全版って書いてありますよ?」
「安全版って言葉が一番危ない時がある」
後輩ちゃんが手を挙げた。「私は——」
「だめ」
「え?」
「あなたも乗らない」
「なぜですか!?」
「あなたは見る側じゃなくて倒れる側。今日は一緒に見てる」
「倒れません!」
「倒れる」
「……はい」
最強メンタル計画ちゃんが、少しだけ間を置いた。
「乗る」
「分かった」と赤ペン先生が言った。「乗らないで見てる」
理事長が、たづなさんとともに列の先頭近くにいた。
「生徒の自主性を信じるのも理事長の務めッ! これは体験型教育だ!」
「理事長、この演出の詳細を先に——」
「確認するために乗るのだッ! 実体験で内容を把握してこそ、指導の質が上がる!」
「確認は書類でしてください」
「書類だけでは伝わらないッ! 百聞は一見に如かずッ!」
「理事長——」
「開演するッ!」
理事長が前へ進んだ。
たづなさんが担当生徒を捕まえた。
「内容を確認させてください」
「はい、旧V6ベースの体験演出で——」
「映像の内容は」
「スピカさんのライブ映像を使用した演出で——」
「申請書の内容と同じですか」
「えっと……タキオンさんに少し手を加えていただいて——」
「……タキオンさんが」
「はい。安全版の完成度を上げるために、データ収集の目的で、極小量だけ本物映像を——」
たづなさんが振り返った。
理事長はすでに席についていた。満席だった。四十席、全部埋まっていた。
開演まで、三十秒だった。
上映
暗転した。
最初は、風だけだった。
座席が、ゆっくり揺れた。
遠くで拍手の音が鳴った。
安全版らしい、やわらかい演出だった。そこまでは、客席の何人かが笑っていた。
拍手の音に、誰かが手拍子を返した。一人が返すと、二人になった。三列目あたりまで、手拍子が増えた。参加型になりかけていた。安全版の音声に、客席が勝手に厚みを足していた。
隣同士で顔を見合わせて笑っている子たちがいた。「楽しいね」「楽しい」。まだ、誰も沈んでいなかった。
次に、ライトが入った。
ステージの奥に、遠い人影が一瞬だけ映った。
顔は見えない。
声もない。
後ろ姿だけ。
それでも、全員が分かった。
最初に沈んだのは、最前列だった。
「……ほんものだ……」
誰かが小さく言った。本物ではなかった。映像だった。でも、その区別は、もうあまり意味がなかった。
最前列が、波のように沈んだ。
二列目。「最前列だ……」と言った子が沈んだ。自分の席は二列目だったが、心は最前列にいた。
三列目。手拍子をしていた子たちが、手拍子の形のまま沈んだ。拍手の途中で電源が落ちたみたいだった。
四列目。友達同士の二人が、沈む直前に、なぜか無言で握手をした。それから同時に沈んだ。何の握手だったのかは、誰にも分からなかった。本人たちにも、たぶん分からなかった。
五列目。「うちわ、持ってくればよかった……」と言い残して沈んだ子がいた。持ってこなくてよかった。持っていたら、もっと早かった。
後方の席。「ここまで距離があれば」と計算して後方を選んだ子が、距離の分だけ三秒遅れて、沈んだ。計算は合っていた。三秒分だけ。
通路側。「いつでも逃げられるように」と通路側を選んだ子は、立ち上がりかけた体勢のまま沈んだ。逃げる意思は最後まであった。意思だけが。
映像は、数分でひとまわりするループ上映だった。
最初の人影で沈んだ子のうち、何人かは二巡目の途中で目を覚ました。
目を覚まして、最初に見えるのは——まだ流れている映像だった。
「……あ」
二巡目で、また沈んだ。一巡目より、いい顔だった。
三巡目で目覚めた子は、もう驚かなかった。
「……まだ、いる」
幸せそうに言って、三度目に沈んだ。沈むたびに、顔が一段ずつ幸せになっていった。場内に観測できる者は残っていなかったので、それを数えていたのは、外の端末だけだった。
理事長は最初の数秒、耐えていた。
「距離がある」「映像だけ」「業務上の確認として鑑賞しているだけだ」と思っていた。
後ろ姿が、ほんの少しだけ振り返った。
理事長の顔が、ほころんだ。
「……楽しいね、たづな……」
そのまま、笑顔で座席に沈んだ。
担当生徒は、調整卓の前にいた。
客席が沈んでいくのを見て、最初は青ざめた。それから、演出が完璧に動いていることに気づいた。風。揺れ。音。光。全部、設計どおりだった。
「……成功した……」
成功、の定義が客席で笑顔のまま全滅することだったかどうかは、考える前に、調整卓に突っ伏した。設計者も、客席と同じ空気の中にいた。
最強メンタル計画ちゃんは、中ほどの席にいた。
沈む直前、何かを確かめるような顔をしていた。
それから、静かに沈んだ。
タキオンはシアターの外で端末を見ていた。
「……フフ。線形ではないねぇ」
データが更新される。
「極小量で、この立ち上がり。実に美しい跳ね方じゃないか。なるほど、本人要素は閾値を持つ——量ではない。ゼロか、非ゼロかだ」
データの列に、もう一つ、面白いものが混ざっていた。
「ほう……再被弾。二巡目は、一巡目より立ち上がりが速い。三巡目はさらに速い。感受性が下がるどころか、上がっている。フフ、慣れではなく、学習か。幸福は反復で深まる、と」
端末の画面を、満足そうに眺めた。
「安全版の境界は、足し算では引けない。ハハッ、いい夜だ。……まだ昼だがね」
一行、書き足した。
上映後
扉が開いた。
全員が、座席で幸せそうに眠っていた。
理事長が一番前で、満足げな顔をして沈んでいた。
担当生徒も調整卓で倒れていた。「安全版……すごい……」と言っていた。
隣の席の子が「もう一回……」と言っていた。
別の席の子が「本人素材なしって聞いたのに……でも幸せ……」と呟いていた。
お目覚めスペース部隊が、整然と搬出を始めた。慣れていた。四十人は多かったが、列の整理で鍛えられた運用力が、ここでも正しい方向に間違っていた。
搬出された子の一人が、机の上で目を覚ました。水を受け取って、一口飲んで、シアターの方をぼんやり見て——思い出した。
思い出しただけで、もう一度沈んだ。
「……思い出しだけで行けるんだ」と係が言った。
記録係が「二回目」と書いた。それから少し考えて、記録用紙に「回数」の欄を作った。欄は、その日のうちに必要になった。三回目の子が出たからだった。三回目の子は、一回目の子より明らかに幸せそうな顔で眠っていた。
「回数が増えるほど、顔が幸せになってない?」
「なってる」
「それ、記録していいやつ?」
「分からないけど、記録はしておこう」
欄の隣に、誰かが小さく「幸福度(目視)」と書き足した。目視で幸福度を測る学園祭だった。
問題は、目覚めた後だった。
最初に目覚めた子が、水を一杯飲んで、立ち上がって、まっすぐ列の最後尾へ歩いていった。
「ちょっと待って」とお目覚めスペースの係が言った。「どこ行くの」
「もう一回」
「もう一回!?」
「だって、すごかったから」
二人目に目覚めた子も、列へ向かった。三人目も向かった。お目覚めスペースから出口へ、出口から列の最後尾へ。動線が、できあがりつつあった。
目覚める、並ぶ、沈む、目覚める。
理論上、永遠に回る輪だった。
しかも、回るたびに幸せになる輪だった。並び直している子たちの顔を見れば分かった。二周目の子より三周目の子の方が、いい顔をしていた。輪は、回すほど深くなる。どこまで深くなるのかは、誰も知らなかった。知りたくもなかった。
係の子が、青い顔で言った。「これ、無限では?」
「無限だね」
「学園祭の間、ずっと回る?」
「回る」
「……どうしよう」
どうしようも何も、誰にも止める権限がなかった。並んでいる側は全員笑顔で、運営している側も全員善意だった。
止めたのは、たづなさんだった。
シアターの電源盤の前に立って、主電源を落とした。
「本日の上映は、終了しました」
柔らかい声だった。列から「ええーー!!」が上がった。
「終了しました」
「明日は」
「ありません」
「いつか」
「台帳に記録されます」
「台帳行きだ……」「今年二回目の台帳行きだ……」
列は、慣れた残念がり方で解散した。無限ループは、回り始める前に、コンセントから止められた。
赤ペン先生だけが、入口の壁に背を向けて立っていた。
「……乗らなくてよかった」
後輩ちゃんが赤ペン先生の横に立っていた。
「……私も乗らなくてよかったかもしれません」
「そうだよ」
「でも少し……」
「だめ」
「はい」
最強メンタル計画ちゃんが、しばらくして、椅子の上でゆっくり目を開けた。
「……すごかった」
「何が」
「……戻ってた」
「何が」
「……少し」
赤ペン先生が天井を見た。
「戻しちゃだめなの」
「…………うん」
しばらく間があった。
「……でも、よかった」
「よかった、は分かる」
「うん」
「分かるけど、だからだめ」
「……だから?」
「良いところだけ戻す、が一番危ないの」
「…………うん」
赤ペン先生は、それ以上何も言わなかった。
後処理
たづなさんがタキオンのところへ来た。
「タキオンさん」
「やあ。実に有益な夜だったよ。聞きたまえ、本人要素の閾値は量ではなく——」
「削除してください」
「ほう。どの条件を?」
「全部です」
タキオンが少し考えた。
「いいだろう、削除しよう。……もっとも、私の頭の中までは消せないがね。ゼロか非ゼロかと分かった以上、次は完全なゼロ条件で設計できる。これは今後の安全化研究にとって——」
「申請は旧V6安全版として通っています」
「そうだねぇ」
「本物映像の追加は、申請内容に含まれていません」
「ひとつまみだよ」
「含まれていません」
「フフ。……おっと、怒る前に聞きたまえ。今回の結果で、安全設計の境界が実際に確認できた。これは有益な——」
「思いません」
「……まだ何も言っていないのだがね」
「思いません」
一拍、間があった。
「次回から、演出への技術協力は別途申請として出してください。内容の記載を漏れなく」
「いいだろう。次はもう少し、書類を賑やかにしてあげよう」
「データは台帳預かりになります」
「ほう、台帳に?」
「封印対象として処理します」
「……それは少々、惜しいな」
「惜しくても封印します」
「フフ、得られた知見まで封印されるわけではないがね」
「タキオンさん」
「うん」
「……お願いします」
タキオンが端末をしまいながら、去り際に赤ペン先生を見た。
「君は乗らなかったのかい」
「乗りません」
「既知の危険への学習性回避。フフ、対照群として実に興味深いサンプルだ」
「分析しないでください」
「立派な——」
「違います」
タキオンが去った。機嫌は、良さそうだった。反省の気配は、どこにもなかった。ただ、興味はもう次へ移っているようでもあった。
理事長が、しばらくして目を開けた。
「……快哉ッ」
「理事長」とたづなさんが言った。
「反省ッ」
「まだ何も言っていません」
「先に言っておくッ」
「……一番乗りでしたね」
「……意欲ッ」
「反省文です」
「沈黙ッ」
担当生徒が目を覚ました。
「……安全版のつもりでした」
「安全版でした」とたづなさんが言った。「途中までは」
「……途中までは」
「完成度を上げたいという気持ちは分かります」
「……でも上げ方が」
「違いました」
「……はい」
たづなさんが台帳を開いた。
新しい行に書き始めた。
筆が止まった。
続けて書いた。
また止まった。
今年、学園祭が始まってから台帳に何行増えたか数えようとして、やめた。
「……また一行増えました」
誰に言うでもなく、言った。
台帳を閉じた。
封印対象:スピカ4DXスーパーデラックス改良版(本物映像極小量添加)。映像データおよびタキオンの収集データ含む。処理は後日。
最後に、一行だけ追記されていた。
「理事長の反省文、要請予定」
トレセン学園スレ
【学園祭5日目】4DXスーパーデラックス復活した件【満席40名全員笑顔で沈没】
レス 1〜50
4DX、復活した
え
体験型シアターとして企画が通ってた
満席四十名、全員笑顔で意識を手放した
四十名!!!!
今学園祭最大の被害数では
被害者が全員「すごかった」って言ってるから被害という言葉が合ってるか分からない
どうやって通ったの
すれ違いで通った
すれ違い
たづなさんは旧V6安全版の再構成のつもりで承認した
担当生徒は安全確認済みのつもりで進めた
タキオンがデータ採取として「ほんのひとつまみ」と言って本物映像を極小量追加した
理事長は「体験型の演出」と聞いて乗り込んだ
全員が別々に承認した
全員が別々に
なんでタキオンが!!!
「境界を知らない安全化を安全化と呼べるかい?」って言ったらしい
言ってることは分かる
言ってることは分かる
でも今は学園祭
閾値、超えたの?
超えた
場内の様子を教えて
最初は手拍子が出てたらしい。参加型の空気で
楽しそう
で、後ろ姿の人影が一瞬映って、最前列から波のように沈んだ
波のように
手拍子の形のまま沈んだ子たちがいたって
拍手の途中で電源切れたみたいに
沈む直前に無言で握手した二人組がいたらしい
何の握手
誰にも分からない。本人たちにも分からないと思う
「うちわ持ってくればよかった」って言い残した子
持ってたらもっと早かったよ
後方席で「距離があるから」って計算した子は三秒遅れて沈んだ
計算は合ってた
三秒分だけな
通路側の子は立ち上がりかけの体勢のまま沈んだらしい
逃げる意思はあった
意思だけな
担当生徒は
「成功した……」って言って調整卓に突っ伏した
成功の定義よ
理事長は?
一番乗りして、一番最初に倒れた
やっぱり
「楽しいねたづな……」って言いながら沈んだらしい
また呼びながら倒れてる
そしてここからが今日の本題なんだけど
まだあるの
目覚めた客が列に並び直し始めた
は???
「もう一回」って。目覚める→水飲む→最後尾に並ぶ→沈む、の動線ができかけた
レス 51〜100
無限ループって怖くない?
怖い。理論上、学園祭の間ずっと回る
誰が止めたの
たづなさんが主電源を落とした
物理!!
「本日の上映は、終了しました」
コンセントから止める封印、初では
電気は止めるのが一瞬でいいね
お目覚めスペース部隊、今日も働いてたらしいな
朝から先回りで機材移設してたって
「今日はこっちが危ないと思って」
読みが当たってるのが怖い
四十人搬出を整然とこなしたって
列の整理で鍛えられた運用力
鍛えられた方向よ
赤ペン先生は?
乗らなかった
「乗らない。絶対乗らない。」って最初から言ってて、一点守り通した
えらい
入口の壁に背を向けて立ってたらしい
見ないように立ってたの
「乗らなくてよかった」って言ってたって
えらい
後輩ちゃんも止められて乗らなかった
「あなたは見る側じゃなくて倒れる側」
的確な人事
本人は
乗った。幸せそうに倒れた
まあそうなるか
起きてから何て言ってた
「……すごかった」「……戻ってた」
戻ってた、が重い
赤ペン先生「良いところだけ戻す、が一番危ないの」
名言集行きだ
タキオンはどうなったの
たづなさんに「削除してください」「全部です」って言われた
タキオンの返しは
「私の頭の中までは消せないがね」
反省ゼロ!!
「次はもう少し、書類を賑やかにしてあげよう」とも言ったらしい
次回ある前提で話してる
たづなさんの先回り「思いません」二連も観測された
「まだ何も言っていないのだがね」
言う前に分かるんだよたづなさんは
たづなさんは今年何回目の台帳更新
「……また一行増えました」って言ってたらしい
誰に言うでもなく言ったらしい
お疲れ様です
明日が最終日
後夜祭がある
今年の学園祭、いろいろあったね
レス 101〜150
いろいろあった
楽しかった
たづなさん以外は楽しかった
たづなさんも楽しんでたと思いたい
思いたい
そういえば今日、気絶の回数記録が始まったらしいな
回数記録?
お目覚めスペースの記録用紙に「回数」の欄ができた
ループ上映で場内二巡三巡した子と、目覚めてから思い出しで沈み直した子がいて
思い出しで沈み直すな
記憶だけで行ける体になってる
しかも回数が増えるほど顔が幸せになっていくらしい
幸せの複利
やめろその言い方
「幸福度(目視)」って欄まであるらしい
目視で測るな
でも三回目の子、本当にすごくいい顔で眠ってたって
どこまで深くなるんだろうその幸せ
調べるな。研究所が起きるぞ
寝かせておけ
明日を待とう