合宿初日・昼の部

ブロロロロ……。

長い長いバス移動の末、チャーターバスはついに目的地へと到着した。

窓の外に広がるのは、青い海。

白い砂浜。

潮風。

遠くで横歩きするカニ。

そして、トレセン学園では絶対に見られない、夏そのものの景色だった。

「海だーーーーー!」

「砂浜だーーーーー!」

「風つよっ!」

「カニいる! カニ!」

「カニ速っ!?」

バスから降りたウマ娘たちは、移動疲れなど一瞬で吹き飛んだように大はしゃぎだった。

ここは海の家。

宿泊は別の旅館だが、日中の活動は基本的にここを拠点に行うことになっている。

荷物はまだバスの中。

大きなバッグも、練習道具も、個人の手荷物も、いったん全部置いたままだ。

つまり。

「ノートなし」

「工具なし」

「試作機材なし」

危険物なし」

同室の親友は、ちらりと隣を見た。

そこには、海を前に目を輝かせている最強メンタル計画ちゃんがいた。

「……よし」

親友は小さく頷いた。

今日は安全。

少なくとも、今この瞬間は安全。

そう信じていた。

「皆さん、注目してください」

代表の女性トレーナーが、スピーカーを片手に声を上げた。

ざわざわしていたウマ娘たちが、ぴたりと耳を向ける。

「今日は初日です。移動で疲れていると思いますので、本格的なトレーニングは行いません。レクリエーション中心になります」

「やったーーーー!」

「レク!」

「海!」

「泳いでいいですか!?」

「後で説明します!」

トレーナーは苦笑しつつ、続けた。

「まずはお昼です。合宿初日の定番ということで、皆さんには班ごとにカレーを作ってもらいます」

歓声が上がった。

「六人一組になってください。近くの子同士で構いません。火の扱いがありますので、各班に担当トレーナーが巡回します。無茶はしないこと。勝手な改造もしないこと」

最後の一言で、何人かの視線が一斉に同じ方向へ向いた。

最強メンタル計画ちゃんは、きょとんとしていた。

「……なんでこっち見るの?」

「心当たりがない顔しないで」

同室の親友が即座に言った。

ともあれ、班分けはすぐに終わった。

最強メンタル計画ちゃんと同室の親友は、当然のように同じ班。近くにいた気のいいウマ娘たちも加わり、六人組が完成する。

「じゃあ、うちらはかまど作るね」

「薪とか石とか見てくる!」

「火起こしは任せて!」

「じゃあ、私たちはカレー本体だね」

最強メンタル計画ちゃんと親友は、食材と鍋の前に立った。

「食材ヨシ」

「水ヨシ」

「鍋ヨシ」

「ルー……」

そこで、最強メンタル計画ちゃんの声が一瞬止まった。

ほんの一瞬。本当に、ほんの一瞬だった。

だが、親友は見逃さなかった。

「何考えてた?」

「え?」

「今、ルーで止まった。何考えてた?」

「……隠し味入れたら、おいしいかなって」

すぱん。

親友の手刀が、軽く頭に落ちた。

「だめ」

「まだ何もしてないのに」

「する前に止めたの」

「隠し味だよ?」

「あなたの隠し味は隠れたままで終わらないでしょ」

「そんなことないよ。前より成長したし」

「成長方向が信用できない」

赤ペンはない。ノートもない。だが、親友の制止力は健在だった。

最強メンタル計画ちゃんは、少しだけしょんぼりした顔をしたが、すぐに気を取り直した。

「じゃあ、普通に作る」

「そう。普通に。レシピ通り」

「うん。普通に」

そう言って、調理が始まった。

にんじん。じゃがいも。たまねぎ。肉。

包丁を握った最強メンタル計画ちゃんの動きは、意外なほど手慣れていた。

いや、意外ではない。

彼女には喫茶店でのバイト経験がある。接客も、簡単な仕込みも、皿洗いも、忙しい時間帯の段取りも経験済みだ。

「え、手際よくない?」

「切るの速い」

「しかも大きさ揃ってる」

「バイトでちょっと」

「ちょっと?」

親友は黙って見守っていた。

こういう時の彼女は、本当に普通に優秀なのだ。いや、普通以上に優秀なのだ。

問題は、その優秀さがたまに明後日の方向へ全力疾走することで。

「鍋、入れるよ」

「はいはい」

野菜と肉を炒め、水を加える。火にかけ、ぐつぐつと煮込む。灰汁を取り、火加減を見て、頃合いを見計らってルーを入れる。

香りが立つ。

普通のカレーの、安心する匂いだった。

「いい感じじゃん」

「うん」

「このまま煮込めば完成かな」

親友が少しだけ安心しかけた、その時だった。

「ごめーん! こっちちょっと手伝ってー!」

かまど担当の子たちから声が上がった。見ると、別の班の作業スペースで、薪の置き場と水場の導線が少し混乱しているらしい。

「ちょっと行ってくるね」

親友が言った。

「鍋、見てて」

「うん。見てる」

「本当に見てるだけね」

「うん」

「何も足さない」

「うん」

「何も混ぜない」

「うん」

「調味料を見ない」

「……うん」

「今の間なに?」

「なんでもない」

親友は眉をひそめたが、呼ばれていたので仕方なくその場を離れた。他の班員も手伝いに向かう。


鍋番ひとり、調味料セットあり

鍋の前には、最強メンタル計画ちゃんが一人残された。

ぐつぐつ。

鍋が鳴る。

彼女は前を見た。

鍋、ヨシ。

右を見た。

片付け、ヨシ。

左を見た。

調味料セット。

塩。こしょう。ソース。しょうゆ。ケチャップ。コンソメ。そして、なぜか海の家側が用意していた各種スパイス。

「…………」

彼女の耳が、ぴん、と立った。

手荷物はバスの中。ノートはない。設計図もない。機材もない。危険物はない。

だが。

調味料は、ある。

「……ちょっとだけ」

行動は速かった。あまりにも速かった。

塩、ほんの少し。こしょう、少し。ソース、少し。何かのスパイス、香りを確認して少し。さらに別のスパイスを、組み合わせを考えながら少し。

スプーンで混ぜる。香りを見る。首を傾げる。また少し足す。

本人の中では、これは実験ではなかった。あくまで調整。あくまで料理。あくまでカレーをおいしくするための、普通の隠し味。

そう。

危険なものは何もない。

たぶん。

「ただいまー」

親友たちが戻ってきた。

「おかえり」

最強メンタル計画ちゃんは、実に自然な顔で鍋を混ぜていた。

カレーの匂いがする。とてもいい匂いだった。

「……いい匂いだね」

班員の一人が言った。

「うん、めっちゃおいしそう」

「ちゃんとできてるじゃん」

「えへへ」

親友は鍋を見た。

匂いはカレー。見た目もカレー。鍋の中身は、普通においしそうなカレー。

異常なし。

……のはずだった。

やがて他の班もカレーを完成させ、配膳が始まった。紙皿に白いご飯をよそい、その上にカレーをかける。湯気がふわりと立つ。

「いただきます!」

全員で手を合わせ、実食。

そして。

「うまーーーーーーーい!」

最強メンタル計画ちゃんの班の一人が叫んだ。

「え、なにこれ、おいしい!」

「カレーだ!」

「いやカレーなんだけど! カレーなんだけどすごいおいしい!」

「なんか深い!」

「コクがある!」

「ご飯進む!」

最強メンタル計画ちゃんも一口食べた。

「……おいしい」

普通においしい。いや、普通以上においしい。辛すぎない。甘すぎない。香りがよくて、後味もいい。奇跡的なバランスだった。

親友は、隣の班の反応を横目で見ていた。

「え、そんなに?」

「うちのも普通においしいけど」

「なんかそっちだけ反応違くない?」

「メーカー同じだよね?」

「ルーどこの?」

自分の班の子たちも、口々に言う。

「これおいしいね!」

「どこのメーカーのルーだろう?」

「帰ったら買いたい」

「食堂に出してほしい」

この温度差が、少しだけ引っかかった。

ゆっくりと、最強メンタル計画ちゃんを見る。

「……何か入れた?」

スプーンを持つ手が止まった。班員たちも固まった。

海風が吹いた。遠くでカニが横切った。

最強メンタル計画ちゃんは、視線を少しだけそらした。

「……ちょっとだけ」

「何を?」

「スパイスを……ちょっとだけ……」

親友は無言になった。班員たちも無言になった。

全員が、自分の皿を見下ろす。

匂いはカレー。ヨシ。

味もおいしいカレー。ヨシ。

見た目もカレー。ヨシ。

音は、さすがにしない。ヨシ。

では、概念は?

「……カレーにしか見えない」

誰かが呟いた。

「カレーにしか見えないね」

「カレーだよね」

「カレーだと思う」

「カレー以外の何かだったら、もう私にはわからない」

親友は慎重にもう一口食べた。

おいしい。普通においしい。

意識も飛ばない。耳も尻尾も変な反応はしない。視界も揺れない。スピカさんの幻聴もしない。香りに包まれて幸せそうに沈むこともしない。

ただ、カレーがおいしい。

「……成功してる」

親友が呟いた。

「成功してるよね?」

「たぶん」

「奇跡的に」

「奇跡的ってつけないで」

最強メンタル計画ちゃんは、少しだけ頬を膨らませた。しかし、怒られると思っていたのか、どこかほっとした顔でもあった。

班員たちは顔を見合わせる。

危険物ではない。暴走もしていない。ただ、おいしい。

ならば。

「……食べよっか」

「うん」

「冷める前に」

「おかわりある?」

「あるよ」

食事は再開された。

結果として、その班のカレーは評判になった。

「一口ちょうだい」

「え、ほんとにおいしい」

「なんか屋台のやつよりおいしくない?」

「この班だけ料理ガチ勢?」

「隠し味らしいよ」

「隠し味? 誰の?」

その瞬間、何人かがそっと後ずさった。だが、食べた子たちは皆無事だった。むしろ元気だった。普通においしいカレーを食べ、普通に笑い、普通に満足していた。

合宿初日の昼。

最強メンタル計画ちゃんは、珍しく本当に成功した。

危険物ではなく。概念兵器でもなく。五感暴走装置でもなく。

ただの、ちょっとすごくおいしいカレーを作ったのだった。


食後、念のため

食後。紙皿を片付けながら、親友は言った。

「次はレシピ通り作ろうね」

「でもおいしかったよ?」

「おいしかったから言ってるの」

「成功したのに?」

「成功したから、次が怖いの」

「次も成功するかも」

「その考えが怖いの」

「むぅ」

最強メンタル計画ちゃんは納得していない顔をした。だが、親友の視線は真剣だった。

「今回はカレーだった。ちゃんとカレーだった。だからいい」

「うん」

「でも、次に『もっとおいしくしよう』って思ったら?」

「……もっとおいしくなる?」

「違う。たぶん誰かが倒れる」

「そんなことないと思うけど……」

「あなたの『そんなことない』で何回トレセンがざわついたと思ってるの」

最強メンタル計画ちゃんは、少し考えた。そして、視線をそらした。

「……何回だろう」

「数えようとしない」

親友はため息をついた。けれど、その顔は少し笑っていた。

今日のこれは、本当にただの小さな事件だった。

おいしいカレー。楽しい昼ごはん。海の風。大はしゃぎのウマ娘たち。

まだ合宿初日。まだ昼。まだ平和。

そう。まだ、平和だった。

遠くで、代表トレーナーが片付けの指示を出している。別の班では、焦げた鍋を前に反省会が始まっている。浜辺では、誰かがカニと並走している。

同室の親友は、手を洗いながらふと呟いた。

「……まあ、今回は本当においしかったけど」

「でしょ!」

最強メンタル計画ちゃんの耳が嬉しそうに動く。

親友はすぐに付け足した。

「でも、次はレシピ通り」

「はい」

「絶対」

「はい」

「調味料を勝手にブレンドしない」

「……はい」

「今の間なに?」

「なんでもないです」


記録

合宿初日、昼の部。記録。

最強メンタル計画ちゃん、ノートなし。機材なし。危険物なし。

ただし、調味料セットにより小規模な独自行動あり。

結果——普通以上においしいカレーが完成。被害なし。

ただし、周囲の警戒値は少し上昇した。


トレセン学園スレ

【合宿】初日はレクだ!お昼だ!カレーだ!【海の家】

レス 1〜50
1:名無しのウマ娘

合宿初日!

移動!

海!

砂浜!

カニ!

そして昼飯は班ごとにカレー作り!

2:名無しのウマ娘

平和だ……

3:名無しのウマ娘

やっと平和な合宿報告スレが立った

4:名無しのウマ娘

カニでテンション上がってる子多くて草

5:名無しのウマ娘

カニと並走しようとしてる子いたんだけど

6:名無しのウマ娘

勝った?

7:名無しのウマ娘

カニが横移動で逃げ切った

8:名無しのウマ娘

カニつよい

9:名無しのウマ娘

初日はレクリエーションだけらしい

移動疲れもあるし妥当

10:名無しのウマ娘

本格トレーニング前の交流イベントいいよね

11:名無しのウマ娘

六人一組でカレー作りだって

合宿って感じする

12:名無しのウマ娘

よし

平和だな

13:名無しのウマ娘

そう思っていた時期が私にもありました

14:名無しのウマ娘

おい待て

15:名無しのウマ娘

まだ早い

16:名無しのウマ娘

カレーで何が起きるんだよ

17:名無しのウマ娘

何が起きるんだろうなあ……

18:名無しのウマ娘

例の子、同室の子と同じ班らしい

19:名無しのウマ娘

あっ

20:名無しのウマ娘

でも手荷物は全部バスの中なんでしょ?

ノートないんでしょ?

21:名無しのウマ娘

工具もない

機材もない

謎の試作品もない

22:名無しのウマ娘

勝ったな

23:名無しのウマ娘

調味料がある

24:名無しのウマ娘

やめろ

25:名無しのウマ娘

言うな

26:名無しのウマ娘

調味料は普通カレー作りに必要なものだろ!

27:名無しのウマ娘

普通の子ならな

28:名無しのウマ娘

例の子、カレー本体担当だったらしい

29:名無しのウマ娘

赤ペン先生は?

30:名無しのウマ娘

もちろん一緒

同室の親友なので

31:名無しのウマ娘

よかった

監視体制あり

32:名無しのウマ娘

監視対象扱いで草

33:名無しのウマ娘

食材ヨシ

水ヨシ

鍋ヨシ

ルー……

34:名無しのウマ娘

今、間があったな

35:名無しのウマ娘

あった

36:名無しのウマ娘

絶対何か考えた

37:名無しのウマ娘

赤ペン先生が即座に「何考えてた?」って聞いたらしい

38:名無しのウマ娘

流石すぎる

39:名無しのウマ娘

長年の経験値

40:名無しのウマ娘

返答:隠し味入れたらおいしいかなって

41:名無しのウマ娘

アウト

42:名無しのウマ娘

早い

43:名無しのウマ娘

まだ料理としては普通の発想なんだけどね

44:名無しのウマ娘

普通の発想から普通じゃない着地点に行く子なんだよ

45:名無しのウマ娘

赤ペンがないので軽いチョップで止められたらしい

46:名無しのウマ娘

赤ペン先生物理もいける

47:名無しのウマ娘

赤ペンがなくても赤ペン先生

48:名無しのウマ娘

でも調理自体はめちゃくちゃ手際よかったらしい

喫茶店バイト経験者だから

49:名無しのウマ娘

そういうところ本当に優秀なんだよな

50:名無しのウマ娘

普通にやれば普通にすごい子なんだよ

レス 51〜100
51:名無しのウマ娘

普通にやれば

52:名無しのウマ娘

大事なことなので

53:名無しのウマ娘

野菜切るの速い

大きさ揃ってる

鍋の管理もうまい

灰汁取りもできる

54:名無しのウマ娘

料理スキルあるのか……

55:名無しのウマ娘

ハイスペック問題児

56:名無しのウマ娘

問題児部分さえなければ……

57:名無しのウマ娘

問題児部分が本体まである

58:名無しのウマ娘

で、カレーは普通に完成しそうだったらしい

ルー入れて煮込んで、いい匂い

59:名無しのウマ娘

勝ったな

60:名無しのウマ娘

二回目の勝ったなは危険

61:名無しのウマ娘

その時、かまど側から「ちょっとこっち手伝ってー」って声がかかった

62:名無しのウマ娘

あっ

63:名無しのウマ娘

目を離すな

64:名無しのウマ娘

赤ペン先生!?

65:名無しのウマ娘

同室の子、離れる前にちゃんと釘刺したらしい

鍋を見てて

見てるだけ

何も足さない

何も混ぜない

調味料を見ない

66:名無しのウマ娘

最後www

67:名無しのウマ娘

そこまで言う必要ある?

68:名無しのウマ娘

ある

69:名無しのウマ娘

そして一人残る例の子

70:名無しのウマ娘

鍋ヨシ

片付けヨシ

調味料セット……

71:名無しのウマ娘

ヨシじゃない

72:名無しのウマ娘

現場猫やめろ

73:名無しのウマ娘

行動は速かった

74:名無しのウマ娘

終わった

75:名無しのウマ娘

スパイスを……

ちょっとだけ……

76:名無しのウマ娘

ちょっとだけって言う子のちょっとだけを信用してはいけない

77:名無しのウマ娘

こしょう

ソース

何かのスパイス

別のスパイス

さらに香りを見て微調整

78:名無しのウマ娘

料理としてはちゃんとしてそうなのが逆に困る

79:名無しのウマ娘

実験ではなく調整

本人認識では完全に料理

80:名無しのウマ娘

その認識が一番危ないんだよ

81:名無しのウマ娘

赤ペン先生たち帰還

鍋からめっちゃいい匂い

82:名無しのウマ娘

あっ

83:名無しのウマ娘

匂いが良いのはセーフ?アウト?

84:名無しのウマ娘

今までの実績を考えると判断が難しい

85:名無しのウマ娘

におい系は救出難易度高いから警戒しろ

86:名無しのウマ娘

でも今回はカレーの匂いだったらしい

87:名無しのウマ娘

カレーの匂いならヨシ!

88:名無しのウマ娘

本当にヨシか?

89:名無しのウマ娘

実食

90:名無しのウマ娘

班員「うまーーーーーーーい!」

91:名無しのウマ娘

92:名無しのウマ娘

え、成功?

93:名無しのウマ娘

今まで食べたことないレベルでおいしかったらしい

94:名無しのウマ娘

何それ食べたい

95:名無しのウマ娘

普通のカレー

ただしめちゃくちゃおいしい

辛すぎない

甘すぎない

コクがある

香りがいい

ご飯が進む

96:名無しのウマ娘

普通に料理上手じゃん!

97:名無しのウマ娘

普通に料理上手で済んでいいのか?

98:名無しのウマ娘

周りの班「そんなに?」

同じルー使ってるはずなのに温度差が出始める

99:名無しのウマ娘

あっ、バレる流れ

100:名無しのウマ娘

赤ペン先生「何か入れた?」

レス 101〜150
101:名無しのウマ娘

強い

102:名無しのウマ娘

一口食べただけで違和感にたどり着くの、もう相棒なんよ

103:名無しのウマ娘

例の子「ちょっとだけ……」

104:名無しのウマ娘

出た

105:名無しのウマ娘

ちょっとだけ出た

106:名無しのウマ娘

班員全員固まったらしい

107:名無しのウマ娘

おいしいのに固まるの草

108:名無しのウマ娘

そりゃ固まる

109:名無しのウマ娘

匂いはカレー

味もおいしいカレー

見た目もカレー

音はしない

概念は……

110:名無しのウマ娘

概念チェック入るのおかしいだろ

111:名無しのウマ娘

おかしくないんだよなあ

112:名無しのウマ娘

「カレーにしか見えない……」

113:名無しのウマ娘

カレーにしか見えないならカレーなんだよ!

114:名無しのウマ娘

本当に?

115:名無しのウマ娘

スピカさんの幻聴なし

幸せ気絶なし

耳尻尾暴走なし

香りによる包囲感なし

視界の演出なし

116:名無しのウマ娘

判定項目が多すぎる

117:名無しのウマ娘

普通の食レポで確認する内容じゃない

118:名無しのウマ娘

結果:普通以上においしいカレー

119:名無しのウマ娘

成功じゃん

120:名無しのウマ娘

奇跡的成功

121:名無しのウマ娘

奇跡的ってつけるなw

122:名無しのウマ娘

いや、つけるだろ

123:名無しのウマ娘

今回はマジで被害なし

みんな普通に食べ終わった

124:名無しのウマ娘

よかった……

125:名無しのウマ娘

本当に平和じゃん

126:名無しのウマ娘

なお周囲の警戒値は上がった模様

127:名無しのウマ娘

なんで成功したのに警戒値が上がるんですか?

128:名無しのウマ娘

成功体験を得たからです

129:名無しのウマ娘

あっ

130:名無しのウマ娘

それが一番まずい

131:名無しのウマ娘

赤ペン先生「今度はレシピ通り作ろうね」

132:名無しのウマ娘

正しい

133:名無しのウマ娘

例の子「でもおいしかったよ?」

134:名無しのウマ娘

そこなんだよな

135:名無しのウマ娘

成功してるから反省しづらい

136:名無しのウマ娘

赤ペン先生「おいしかったから言ってるの」

137:名無しのウマ娘

名言

138:名無しのウマ娘

成功した時こそ止める

これが赤ペン先生

139:名無しのウマ娘

例の子、普通に嬉しそうだったらしい

班のみんなが喜んでくれたから

140:名無しのウマ娘

かわいい

141:名無しのウマ娘

善意100%なんだよな

142:名無しのウマ娘

善意100%

技術力高め

成功体験獲得

合宿初日

新環境

143:名無しのウマ娘

やめろ

144:名無しのウマ娘

要素を並べるな

145:名無しのウマ娘

初日昼でこれ?

146:名無しのウマ娘

まだ昼

147:名無しのウマ娘

まだ初日

148:名無しのウマ娘

まだレク

149:名無しのウマ娘

まだノートなし

150:名無しのウマ娘

ノートなしでこれ

レス 151〜200
151:名無しのウマ娘

怖いこと言うな

152:名無しのウマ娘

でも今回のカレーは本当においしかったらしい

153:名無しのウマ娘

食べたい

154:名無しのウマ娘

レシピ残ってる?

155:名無しのウマ娘

本人の感覚配合なので再現性は不明

156:名無しのウマ娘

一番だめなやつ

157:名無しのウマ娘

企業スレがアップを始めました

158:名無しのウマ娘

やめろ

カレー業界まで巻き込むな

159:名無しのウマ娘

でも「合宿カレー監修:例の子」は普通に売れそう

160:名無しのウマ娘

買う

161:名無しのウマ娘

買うな

162:名無しのウマ娘

スピカさんが配信で「カレーおいしいですよね。合宿とかで食べると特別で」って言ったら?

163:名無しのウマ娘

レシピ研究が始まる

164:名無しのウマ娘

やめろ

165:名無しのウマ娘

カレーV1

166:名無しのウマ娘

やめろって言ってるだろ

167:名無しのウマ娘

最強メンタル&フィジカル計画

夏合宿対応型・栄養補給カレー

168:名無しのウマ娘

タイトルをつけるな

169:名無しのウマ娘

今回は本当にただのおいしいカレーだったんだ

それで終わらせてくれ

170:名無しのウマ娘

終わるかなあ

171:名無しのウマ娘

終わらせるのが赤ペン先生の仕事

172:名無しのウマ娘

赤ペン先生がんばって

173:名無しのウマ娘

合宿初日昼の結論

カレーはおいしかった

被害はなかった

でも警戒は必要

174:名無しのウマ娘

平和なのに警戒で締めるな

175:名無しのウマ娘

この子がいる合宿で完全な平和は存在しない

176:名無しのウマ娘

でも楽しそうでよかった

177:名無しのウマ娘

海!

カニ!

カレー!

警戒!

178:名無しのウマ娘

最後だけ合宿にいらないんだよなあ

179:名無しのウマ娘

なお午後のレクへ続く

180:名無しのウマ娘

続くな

181:名無しのウマ娘

続いてしまうんだよなあ


企業スレ

【食品業界】うちのカレールー、今日の売上なんかおかしい【何があった】

レス 1〜50
1:某食品メーカー社員

弊社のカレールー、今日の売上が急に跳ねてるんだけど何があった?

2:食品流通

あ、そっちも?

3:小売店担当

うちも特定メーカーのルーだけ棚の減りが速い

補充したらまた減る

4:某食品メーカー社員

待って

特定メーカーってもしかしてうち?

5:小売店担当

たぶんうち

6:別食品メーカー社員

なんで急にカレー?

7:冷凍食品メーカー

暑くなってきたからでは?

8:小売店担当

それにしては伸び方が変

あと客層が妙に偏ってる

9:食品流通

ウマ娘関係者っぽい子たちが買っていく

まとめ買いではないけど、じわじわ減る

10:某食品メーカー社員

ウマ娘?

11:香辛料メーカー

嫌な予感がしたので来ました

12:食品メーカー研究職

早い

13:香辛料メーカー

最近「香り」とか「調合」とか聞くと動悸がする

14:小売店担当

わかる

15:某食品メーカー社員

いや待って

うちは普通のカレールーだぞ

安全でおいしい一般家庭向け商品だぞ

16:食品流通

それは知ってる

17:小売店担当

普通においしいやつ

18:別食品メーカー社員

じゃあ何が起きたんだよ

19:食品メーカー研究職

合宿

20:某食品メーカー社員

合宿?

21:食品メーカー研究職

トレセン学園の夏合宿初日

昼に班ごとにカレー作り

そこで某班のカレーが「今まで食べたことないレベルでおいしい」と話題に

22:某食品メーカー社員

ありがとう

嬉しい

23:香辛料メーカー

最後まで聞け

24:食品メーカー研究職

使われたルーが御社製品という情報が出回る

25:某食品メーカー社員

ありがとう!

嬉しい!

26:香辛料メーカー

最後まで聞けって言ってるだろ

27:食品メーカー研究職

ただし、その班には例の子がいた

28:某食品メーカー社員

例の子

29:別食品メーカー社員

例の子

30:小売店担当

例の子

31:香辛料メーカー

はい解散

32:食品メーカー研究職

解散するな

33:某食品メーカー社員

待って

例の子って、あの最強メンタル計画の?

34:食品メーカー研究職

その例の子

35:某食品メーカー社員

えっ

36:別食品メーカー社員

あっ

37:香辛料メーカー

だから言った

38:小売店担当

合宿にカレールーを持ち込んだんじゃなくて、普通に用意されてたルーを使ったらしい

39:某食品メーカー社員

そこは安心した

40:食品メーカー研究職

なお、鍋の前で一人になった瞬間、調味料とスパイスを謎配合

41:某食品メーカー社員

安心できなかった

42:香辛料メーカー

はい出た

43:別食品メーカー社員

ノートなし

機材なし

工具なし

なのに調味料だけでこれ

44:食品流通

調味料は機材判定したほうがいいのでは?

45:小売店担当

食品業界に喧嘩売ってる?

46:香辛料メーカー

でも例の子にとっては調味料セット=開発環境かもしれない

47:某食品メーカー社員

やめてくれ

48:食品メーカー研究職

結果だけ言うと、今回は被害なし

香りはカレー

味もカレー

見た目もカレー

概念もたぶんカレー

49:別食品メーカー社員

概念チェックやめろ

50:小売店担当

食品で概念チェックが必要な時代

レス 51〜100
51:香辛料メーカー

味覚・嗅覚・触覚・視覚・聴覚・概念

52:某食品メーカー社員

五感を増やすな

53:食品メーカー研究職

しかも普通以上においしいカレーだったらしい

班員が叫ぶレベル

54:某食品メーカー社員

弊社ルーが……?

55:食品メーカー研究職

弊社ルー+謎配合スパイス

56:某食品メーカー社員

弊社ルーが……

57:香辛料メーカー

受け止めろ

単体の手柄ではない

58:別食品メーカー社員

でもベースがよかった可能性はある

59:某食品メーカー社員

そうだよね!?

60:食品メーカー研究職

それはあると思う

ただ、出回っている評価は

「このルーを使った班だけ異様にうまかった」

なので、ルー名だけ先行して売れてる

61:某食品メーカー社員

ありがたい

ありがたいけど怖い

62:小売店担当

お客様から「これで例のカレー作れますか?」って聞かれた

63:某食品メーカー社員

答えたの?

64:小売店担当

「レシピは不明です」って言った

65:香辛料メーカー

正しい

66:別食品メーカー社員

不明でよかった

明らかになったら危ない

67:食品メーカー研究職

でも一部で再現班が動いてる

68:香辛料メーカー

なぜ動く

69:小売店担当

もうスパイス売り場も微妙に動いてる

クミン、コリアンダー、ガラムマサラあたりが少し減ってる

70:香辛料メーカー

やめろ

71:某食品メーカー社員

いやでも食品メーカーとしては知りたい

どんな配合でそんなにおいしくなったのか知りたい

72:香辛料メーカー

その気持ちはわかる

すごくわかる

だが相手は例の子だ

73:食品メーカー研究職

例の子の「ちょっとだけ」は信用できない

74:別食品メーカー社員

ただ料理の方向性としてはかなりまともだったらしい

辛味・甘味・香り・コクの調整が絶妙

75:某食品メーカー社員

それは本当に知りたい

76:食品流通

技術資料として見るなら有益そうなんだよな

77:香辛料メーカー

またそうやって近づく

78:食品メーカー研究職

過去の事例を思い出せ

化粧品

寝具

VR

園芸

音声

匂い

そして今、食品

79:別食品メーカー社員

業界横断しすぎ

80:小売店担当

とうとうカレーまで来たか……

81:某食品メーカー社員

でも今回は本当においしいだけなんだよね?

82:食品メーカー研究職

報告上はそう

気絶なし

幻聴なし

変な多幸感なし

走り出す衝動なし

スピカさん概念なし

83:香辛料メーカー

「スピカさん概念なし」で安心するのバグってる

84:別食品メーカー社員

食品安全評価項目に入れるな

85:食品メーカー研究職

ただし「おいしすぎてテンションは上がった」らしい

86:某食品メーカー社員

それは普通の食品でもある

87:香辛料メーカー

普通の食品で終わるならな

88:小売店担当

問題は成功体験

89:食品流通

そう

今回成功してるから、次が怖い

90:某食品メーカー社員

次?

91:別食品メーカー社員

もっとおいしくしよう

栄養も考えよう

夏合宿対応型にしよう

汗をかくから塩分も

疲労回復も

スピカさんに褒められる味に

92:全員

やめろ

93:香辛料メーカー

今の最後が一番だめ

94:食品メーカー研究職

スピカさんが配信で「カレーいいですよね」って言った瞬間に何か始まる可能性がある

95:某食品メーカー社員

言わないで

96:小売店担当

もう一部の子が「スピカさんもカレー好きかな」って言って買ってた

97:香辛料メーカー

遅かった

98:別食品メーカー社員

終わりの始まり

99:某食品メーカー社員

弊社、どうすればいい?

100:食品メーカー研究職

まず公式で変な便乗はしない

レス 101〜150
101:香辛料メーカー

重要

102:食品メーカー研究職

「合宿やご家庭でおいしく安全に作れます」くらいに留める

103:小売店担当

「謎配合」には触れない

104:食品流通

「隠し味チャレンジ!」とか絶対やるな

105:某食品メーカー社員

やりかけてた企画書を閉じました

106:香辛料メーカー

閉じてえらい

107:別食品メーカー社員

危なかった

108:食品メーカー研究職

特に「自由にスパイスを足して自分だけの味に!」は危険

109:某食品メーカー社員

普通の販促文句なのに……

110:香辛料メーカー

普通の人向けなら普通

例の界隈では危険

111:小売店担当

売り場POPも気をつけたほうがいい

「隠し味でさらにおいしく!」は刺激が強い

112:某食品メーカー社員

食品メーカーが隠し味を封印する時代

113:食品流通

「レシピ通りでもおいしい!」でいこう

114:香辛料メーカー

それだ

115:別食品メーカー社員

赤ペン先生監修POPかな?

116:小売店担当

今度はレシピ通り作ろうね

117:食品メーカー研究職

その一文だけ貼っておけ

118:某食品メーカー社員

売れるかな?

119:食品流通

たぶん売れる

120:小売店担当

むしろ界隈の子は笑って買う

121:香辛料メーカー

ただしスパイス売り場からは離して陳列しろ

122:某食品メーカー社員

食品売り場の導線まで変わるのか

123:別食品メーカー社員

ところで、謎配合の分析はできないの?

124:香辛料メーカー

やめろ

125:食品メーカー研究職

現物サンプルがあれば成分分析はできるかもしれない

ただ、鍋料理なので再現性は低い

火加減、タイミング、具材の水分、混ぜ方、本人の感覚が絡む

126:某食品メーカー社員

職人じゃん

127:食品メーカー研究職

しかも本人は多分「ちょっとだけ」としか説明できない

128:香辛料メーカー

一番再現できないタイプの天才

129:別食品メーカー社員

また本職が頭抱えるやつ

130:小売店担当

食品研究所スレ立ちそう

131:食品メーカー研究職

もう立ってる

132:某食品メーカー社員

早い

133:香辛料メーカー

タイトルは?

134:食品メーカー研究職

【カレー】例の子、スパイス配合でもやらかす……いや成功した?【味覚は無事】

135:香辛料メーカー

味覚は無事で草

136:別食品メーカー社員

無事確認が必要なんだよなあ

137:某食品メーカー社員

でも正直、ちょっと誇らしい

弊社ルーが選ばれて、そこからおいしいカレーができたのは嬉しい

138:香辛料メーカー

それはそう

139:食品流通

売れてるのも事実だしな

140:小売店担当

子ども連れのお客さんも普通に買ってる

「合宿カレー食べたい」って

141:某食品メーカー社員

嬉しい……

142:食品メーカー研究職

だからこそ変な方向に乗るな

安全に売れ

普通に売れ

レシピ通りで売れ

143:香辛料メーカー

それが一番おいしい

144:別食品メーカー社員

いや、例の子配合のほうがもっとおいしい可能性は……

145:香辛料メーカー

お前

146:食品メーカー研究職

今すぐ企画書を閉じろ

147:別食品メーカー社員

閉じました

148:小売店担当

えらい

149:某食品メーカー社員

社内共有案

・本日売上増はトレセン合宿の口コミ影響と推測

・公式便乗は控えめに

・安全調理、レシピ通り調理を推奨

・スパイス追加を煽らない

・「隠し味」訴求は一時停止

赤ペン先生の精神を忘れない

150:食品流通

最後なに

レス 151〜200
151:香辛料メーカー

一番大事

152:食品メーカー研究職

食品業界に必要な倫理

153:小売店担当

赤ペン先生、食品安全教育に呼ばれそう

154:某食品メーカー社員

呼びたい

155:香辛料メーカー

本人は普通の学生なんだから呼ぶな

156:食品メーカー研究職

でも「危険な成功体験をどう止めるか」の講演は聞きたい

157:別食品メーカー社員

企業人に刺さりすぎる

158:小売店担当

成功した時ほど止める

おいしかったから止める

レシピ通りに戻す

159:某食品メーカー社員

名言すぎる

160:香辛料メーカー

食品開発部の壁に貼れ

161:食品メーカー研究職

なお、トレセン側では食後に「次はレシピ通り作ろうね」と釘を刺された模様

162:全員

よかった

163:某食品メーカー社員

では弊社は明日から

「レシピ通りでも、思い出になるおいしさ」

で販促します

164:香辛料メーカー

いいと思う

165:小売店担当

安全

166:食品流通

売れそう

167:別食品メーカー社員

でも謎配合版も気になる

168:香辛料メーカー

気になるで止めろ

169:食品メーカー研究職

研究者の敗北ワード

「気になる」

170:某食品メーカー社員

本日の結論

売上増は嬉しい

例の子配合は気になる

でも公式はレシピ通りを推す

隠し味煽りは禁止

スパイス売り場は警戒

171:小売店担当

合宿初日昼でこれ?

172:食品流通

まだ昼

173:香辛料メーカー

まだ初日

174:食品メーカー研究職

まだノートなし

175:某食品メーカー社員

ノートなしで食品業界が揺れるのやめて

176:別食品メーカー社員

午後のレク、何するんだろうね

177:香辛料メーカー

言うな

178:小売店担当

砂浜

レクリエーション

179:食品メーカー研究職

新環境

成功体験

調味料なしとは限らない

180:全員

やめろ

181:某食品メーカー社員

とりあえず追加出荷します

182:香辛料メーカー

スパイスセットは付けるなよ

183:某食品メーカー社員

付けません

184:食品メーカー研究職

えらい

185:小売店担当

POPは?

186:某食品メーカー社員

「レシピ通りがおいしい!」

187:香辛料メーカー

満点

188:別食品メーカー社員

赤ペン先生の勝利

189:食品流通

カレー業界、今日もなんとか無事

190:食品メーカー研究職

なお明日は不明

191:全員

不明で締めるな