合宿中・学園側(最強引継ぎ計画V4・ポプリたち事件)

「最強引き継ぎ計画V4・嗅覚編」

『よかったですね、先輩』

そう言って、後輩ちゃんは通話を切った。

画面の向こうにいた先輩――最強メンタル計画ちゃんは、いつもより少しだけ誇らしそうだった。

最強商店街計画。合宿先の商店街で、先輩たちが考えた飲み物を喫茶店のオーナーさんに試飲してもらったらしい。期間限定でお店に出してもらえること。オーナーさんが、昔見た景色みたいだと喜んでくれたこと。商店街の人たちも、きっと喜んでくれるだろうということ。

その報告を聞いているだけで、胸の奥がぽかぽかした。

「先輩たち、流石です……!」

思わず、そう呟く。

自分も、先輩たちのようになりたい。誰かのために考えて、誰かに喜んでもらえるものを作って、それがちゃんと形になって、笑顔につながる。そんなことができるようになりたい。

「私も、頑張りますね!」

そう言って、後輩ちゃんは机の上に置いていたノートを開いた。

表紙には、丸くて少し不器用な字でこう書かれている。

最強引継ぎ計画。

最強メンタル計画ちゃんが、後輩ちゃんのために残してくれたノートだった。

V1。V2。V3。そこまでのページには、もうたくさんのメモと付箋が貼られている。特にV3の自由研究で作った疲労回復クッキーは、駿川たづなさんにも喜んでもらえた。もちろん、ちょこっと修正してほしいところはあります、と赤ペンで書かれていたけれど。

それでも、ちゃんと褒めてもらえた。ちゃんと相談して、ちゃんと確認して、ちゃんと改善できた。それは後輩ちゃんにとって、とても大きな成功だった。

だからこそ、彼女は目をきらきらさせながら、新しいページをめくった。

そこには、大きな文字で、こう書かれていた。

V4!

今回はポプリ!

「ぽぷり……?」

後輩ちゃんは首をかしげる。ページの下には、先輩らしい勢いのある文字が続いていた。

後輩ちゃんなら、きっと自由研究も成功させたはずと思う!

なので次はちょっと難しくして、嗅覚!

私は怒られることあるけど、後輩ちゃんなら安心!

安全!

保証する!!

「先輩……」

後輩ちゃんの目が、じわりと潤んだ。信頼されている。そう感じた。自分なら大丈夫だと、先輩が思ってくれている。それがたまらなく嬉しかった。

彼女は両手でノートをそっと抱きしめる。それから、改めて続きを読む。

いきなり科学実験は難しいし、準備がいる!

なので、お花を集めて、いい香りを作ってみよう!

自然のお花なので安心!

安全!!

「たしかに……!」

後輩ちゃんは大きく頷いた。V1からV3までは、味覚や風味が中心だった。そこから次は嗅覚。新しい分野に挑戦させてくれるなんて、やはり先輩はすごい。しかも、いきなり難しい実験ではなく、自然の花を使ったポプリ。

これなら危険な薬品も使わない。火も使わない。機械も使わない。

安全。安心。完璧だった。


後輩ちゃんはさっそく材料を集めた。

ドライオレンジ。ラベンダー。カモミール。少しだけミント。夏に使うものだから、甘すぎる香りよりも、嗅いだ時に不快感がなく、それでいて落ち着けるものがいい。

「爽やかで、ほっとできる感じがいいですね」

机の上に小さな袋をいくつも並べる。配合を少しずつ変えて、香りの違いを確かめる。オレンジを多めにすると明るい香りになる。ラベンダーを増やすと落ち着く。カモミールを加えると、ふんわり優しい印象になる。ミントを入れすぎると少し強い。なら、ほんの少しだけ。

「できました!」

しばらくして、後輩ちゃんの前にはいくつもの小さなポプリ袋が並んでいた。

そう。ポプリ。ではなく。ポプリたち。

「いろんな配合をしてみました! どれも爽やかで、いい香りです!」

一つずつ試してみる。どれもいい香りだった。強すぎず、柔らかく、夏でも重たくならない。後輩ちゃんは満足げに頷いた。

そして、はっとする。

「あ、たづなさんに報告しなきゃ!」

大切なことだった。勝手に配ってはいけない。作ったものは、ちゃんと大人に見てもらう。前回学んだことを、後輩ちゃんはきちんと覚えていた。

彼女はポプリたちの中から、一番バランスよくできたものを一つ選んだ。それを丁寧に袋へ入れ、ノートを持って理事長室へ向かった。


「失礼します」

理事長室には、駿川たづなさんがいた。後輩ちゃんはノートを開き、今回作ったポプリについて説明する。

たづなさんは最初、ノートに書かれた文字を見た瞬間、わずかにこめかみを押さえた。

V4。今回はポプリ。嗅覚。自然のお花なので安心安全。

その並びには、非常に見覚えがあった。

しかし、後輩ちゃんの説明を聞く限り、危険な要素はない。材料も一般的なもの。作り方も単純。用途も、部屋に置いて香りを楽しむだけ。

たづなさんは、後輩ちゃんが差し出した小さなポプリ袋を手に取った。慎重に、香りを確かめる。

ふわりと、柔らかな香りが広がった。

オレンジの明るさ。ラベンダーの落ち着き。カモミールの優しさ。確かに、よくできている。

たづなさんは目を閉じた。特に何かの概念が浮かぶこともない。視界が歪むこともない。意識が遠のくこともない。ごく普通に、いい香りだった。

「これは、いいものですね」

「本当ですか!」

後輩ちゃんの顔がぱっと輝く。

「はい。香りも強すぎませんし、材料も問題ありません。ただし、配る時は換気に気をつけてくださいね」

「はい!」

後輩ちゃんは嬉しそうに頷いた。

「ありがとうございます! 失礼します!」

ぺこりと頭を下げて、理事長室を出ていく。その背中を見送りながら、たづなさんは小さく息をついた。

合宿組からも、商店街でよい取り組みがあったという報告が届いている。こちらに残った後輩ちゃんも、きちんと確認を取るようになっている。

「皆さん、成長していますね」

そう呟いたたづなさんの表情は、少しだけ柔らかかった。


部屋へ戻ってきた後輩ちゃんは、扉を開けて小さく首をかしげた。

「……あれ?」

部屋の中の香りが、少し強くなっていた。机の上には、試作したポプリたちが並んでいる。窓は開いていた。風が入ってきて、香りは外へ流れている。だから、問題ない。そう判断した。

「せっかくだから、クラスのみんなにも配りましょう!」

後輩ちゃんはポプリたちを小さな袋に入れ、教室へ向かった。


教室では、クラスメイトたちがすぐに集まってきた。

「なになに?」

「わ、いい匂い!」

「これ作ったの?」

「すごーい!」

後輩ちゃんは照れながら、ポプリを配っていく。

「夏でも使いやすいように、爽やかな香りにしてみました」

「へえ、すごい!」

「これ机に置いていい?」

「うん、大丈夫だと思う。たづなさんにも確認してもらったから」

その言葉に、周囲の安心感が一気に増した。

たづなさん確認済み。それは学園内において、かなり強い安全保証だった。

教室のあちこちで、小さなポプリ袋が開かれる。

ふわり。ふわり。ふわり。

いくつもの香りが、少しずつ重なっていく。

「わあ……いい匂い……」

「なんか、落ち着くね」

「うん……」

「しあわせ……」

一人のウマ娘が、机に頬杖をつきながら、ぼんやりと呟いた。

後輩ちゃんも、なんだか胸の奥がふわふわしていた。褒められたからだろうか。みんなが喜んでくれているからだろうか。とても温かくて、幸せな気分だった。

「えへへ……」

自然と笑みがこぼれる。

その横で、先ほど「しあわせ」と言ったクラスメイトが、すうっと机に突っ伏した。

「……あれ?」

別の子も、椅子にもたれたまま目を閉じている。また別の子は、ポプリ袋を両手で持ったまま、幸せそうに眠っている。

「……あれ?」

後輩ちゃんは、もう一度教室を見回した。みんな、とても穏やかな顔をしている。苦しそうではない。むしろ、これ以上ないくらい幸せそうだった。

だけど。何かがおかしい。

そこでようやく、後輩ちゃんは気づいた。

香りが、強い。部屋の中に、いくつものポプリの香りが重なっている。

そして。

教室の窓は、閉まっていた。

「あ……」

換気。たづなさんに言われた。換気に気をつけてくださいね、と。ちゃんと、言われていた。

後輩ちゃんは立ち上がろうとした。けれど、足に力が入らなかった。頭がぼんやりする。でも怖くはない。むしろ、ふわふわして、あたたかくて、しあわせだった。

「まど……あけなきゃ……」

そう呟いた声は、とても小さかった。

次の瞬間、後輩ちゃんも机に突っ伏した。

教室には、幸せそうな寝息だけが残った。


しばらくして。

異変に気づいた寮長たちと職員によって、教室の窓が全開にされた。ポプリたちは回収され、眠っていた生徒たちは順番に保健室へ運ばれた。

幸い、体調に大きな問題はなかった。ただ全員が、非常に幸せそうに眠っていた。


後輩ちゃんが目を覚ました時。

目の前には、駿川たづなさんがいた。

笑顔だった。笑顔だったが。

後輩ちゃんは本能で理解した。

これは、怒られる時の笑顔だ。

「後輩ちゃん」

「……はい」

「今度から、作ったものは」

たづなさんは、ゆっくりと言った。

「全部、持ってきましょうね?」

後輩ちゃんは、小さくなりながら頷いた。

「……はい」

その声は、ポプリの香りよりもずっと小さかった。


トレセン学園スレ

【悲報】合宿に行きたい【学園残留組】

レス 1〜50
1:名無しのトレセン生

合宿に行きたい。

2:名無しのトレセン生

わかる。

3:名無しのトレセン生

海行きたいとかそういう話?

4:名無しのトレセン生

違う。

学園から離れたい。

5:名無しのトレセン生

草。

6:名無しのトレセン生

草じゃないんだよなぁ。

7:名無しのトレセン生

今日、教室ひとつ幸せ空間になったって聞いたんだけど。

8:名無しのトレセン生

幸せ空間って言い方やめろ。

集団すやすや事件だぞ。

9:名無しのトレセン生

なお全員幸せそうだった模様。

10:名無しのトレセン生

それが怖いんだよ!

11:名無しのトレセン生

例の後輩ちゃん、また何か作ったの?

12:名無しのトレセン生

ポプリらしい。

13:名無しのトレセン生

ポプリ?

14:名無しのトレセン生

ポプリ。

15:名無しのトレセン生

いや、ポプリで何が起きるんだよ。

16:名無しのトレセン生

普通は何も起きないんだよ。

17:名無しのトレセン生

普通は、な。

18:名無しのトレセン生

たづなさん確認済みだったらしいよ。

19:名無しのトレセン生

なら安全じゃん。

20:名無しのトレセン生

単体では安全だったらしい。

21:名無しのトレセン生

出たよ単体では安全。

22:名無しのトレセン生

もうその言葉、学園の危険信号だろ。

23:名無しのトレセン生

単体では安全。

換気すれば安全。

適量なら安全。

スピカさん要素がなければ安全。

24:名無しのトレセン生

最後のやつは本当に安全なんですか?

25:名無しのトレセン生

比較的安全。

26:名無しのトレセン生

比較的。

27:名無しのトレセン生

今回スピカさん要素なかったんだよね?

28:名無しのトレセン生

なかったらしい。

29:名無しのトレセン生

じゃあなんで寝たの?

30:名無しのトレセン生

いい香りだったから。

31:名無しのトレセン生

いい香りで寝るな。

32:名無しのトレセン生

幸せそうだったからセーフ。

33:名無しのトレセン生

セーフ判定がゆるすぎる。

34:名無しのトレセン生

合宿組、今頃海でトレーニングしてるんだよね。

35:名無しのトレセン生

いいなぁ。

36:名無しのトレセン生

カレー食べて、海で泳いで、砂浜走って、商店街で喫茶店行って、夕暮れの星見てるんでしょ?

37:名無しのトレセン生

青春じゃん。

38:名無しのトレセン生

こっちは教室が香りで封鎖されたんだが?

39:名無しのトレセン生

青春の方向性が違う。

40:名無しのトレセン生

合宿に行きたい。

41:名無しのトレセン生

来年まで我慢しろ。

42:名無しのトレセン生

来年は後輩ちゃんも合宿行けるんだよね。

43:名無しのトレセン生

あっ。

44:名無しのトレセン生

つまり来年は?

45:名無しのトレセン生

最強メンタル計画ちゃん。

赤ペン先生

後輩ちゃん。

46:名無しのトレセン生

三人揃う。

47:名無しのトレセン生

終わりだよ。

48:名無しのトレセン生

いや、赤ペン先生がいるから大丈夫でしょ。

49:名無しのトレセン生

赤ペン先生は止める側だけど、同時に現場にいる側でもあるんだぞ。

50:名無しのトレセン生

しかも後輩ちゃんはちゃんと相談できるようになってる。

レス 51〜100
51:名無しのトレセン生

いいことじゃん。

52:名無しのトレセン生

ちゃんと相談した上で、今回こうなったんだぞ。

53:名無しのトレセン生

怖い。

54:名無しのトレセン生

善意。

成長。

確認。

報告。

実行。

事故。

55:名無しのトレセン生

工程だけ見ると完璧なのに最後だけおかしい。

56:名無しのトレセン生

しかも今回は別に悪いものじゃないんだよな。

57:名無しのトレセン生

香り自体は好評らしい。

58:名無しのトレセン生

じゃあ改良すれば普通に使えるのでは?

59:名無しのトレセン生

企業板民みたいなこと言うな。

60:名無しのトレセン生

でも夏場に爽やかで落ち着く香りのポプリは普通に欲しい。

61:名無しのトレセン生

わかる。

62:名無しのトレセン生

ほしいけど、教室で寝落ちは困る。

63:名無しのトレセン生

寝る前用なら?

64:名無しのトレセン生

やめろ。

65:名無しのトレセン生

睡眠計画系列に接続するな。

66:名無しのトレセン生

V6の亡霊を呼ぶな。

67:名無しのトレセン生

ていうか、後輩ちゃんのノートって今どこまで進んでるの?

68:名無しのトレセン生

最強育成計画V4。

69:名無しのトレセン生

まだV4か。

70:名無しのトレセン生

まだって言うな。

71:名無しのトレセン生

先輩の方はVいくつまで行ったっけ?

72:名無しのトレセン生

考えるな。

73:名無しのトレセン生

後輩ちゃん、先輩を信じてめちゃくちゃ頑張ってるだけなんだよね。

74:名無しのトレセン生

そこがつらい。

75:名無しのトレセン生

いい子なんだよ。

76:名無しのトレセン生

本当にいい子。

77:名無しのトレセン生

だから余計に怖い。

78:名無しのトレセン生

善意の純度が高いほど事故の威力が上がる学園。

79:名無しのトレセン生

嫌な法則を発見するな。

80:名無しのトレセン生

でも今回、たづなさん怒鳴らなかったらしいよ。

81:名無しのトレセン生

「今度から作ったものは全部持ってきましょうね?」だったらしい。

82:名無しのトレセン生

優しい。

83:名無しのトレセン生

怖い。

84:名無しのトレセン生

優しいけど怖い。

85:名無しのトレセン生

たづなさんも成長を認めてるんだと思う。

86:名無しのトレセン生

実際、前よりだいぶちゃんとしてる。

87:名無しのトレセン生

ちゃんとしてるのに事故るのが一番怖いんだよなぁ。

88:名無しのトレセン生

合宿に行きたい。

89:名無しのトレセン生

来年まで我慢しろ。

90:名無しのトレセン生

来年は三人揃うけどな。

91:名無しのトレセン生

やめろ。

92:名無しのトレセン生

合宿先の旅館さん、来年大丈夫かな。

93:名無しのトレセン生

海の家さんも。

94:名無しのトレセン生

商店街さんも。

95:名無しのトレセン生

トレーニング施設さんも。

96:名無しのトレセン生

今年の時点でウォータースライダー封鎖されてるんですが。

97:名無しのトレセン生

来年は三人でウォータースライダー見るのか。

98:名無しのトレセン生

見るだけで済む?

99:名無しのトレセン生

やめろ。

100:名無しのトレセン生

後輩ちゃん「先輩! 去年の反省を活かしました!」

レス 101〜150
101:名無しのトレセン生

赤ペン先生「待って」

102:名無しのトレセン生

最強メンタル計画ちゃん「おお……!」

103:名無しのトレセン生

もう絵が見える。

104:名無しのトレセン生

見たくない。

105:名無しのトレセン生

でもちょっと見たい。

106:名無しのトレセン生

わかる。

107:名無しのトレセン生

怖いもの見たさで学園が回っている。

108:名無しのトレセン生

なお現場は回らない模様。

109:名無しのトレセン生

たづなさんの胃だけが回ってる。

110:名無しのトレセン生

胃は回すものじゃない。

111:名無しのトレセン生

とりあえず今年の残留組はどうすればいい?

112:名無しのトレセン生

窓を開ける。

113:名無しのトレセン生

換気する。

114:名無しのトレセン生

袋を複数開けない。

115:名無しのトレセン生

ノートを見かけたらたづなさんへ。

116:名無しのトレセン生

本人の善意を否定しない。

117:名無しのトレセン生

大事。

118:名無しのトレセン生

本当に大事。

119:名無しのトレセン生

みんな、合宿まで生き残ろうな。

120:名無しのトレセン生

今年行けないんだよ。

121:名無しのトレセン生

来年まで我慢しろ。

122:名無しのトレセン生

来年は三人揃うけどな。

123:名無しのトレセン生

だからやめろって!


企業スレ

【企業総合】芸術点の高いトラップすぎる【商店街との温度差】

レス 1〜50
1:名無しの企業民

商店街の話、聞いた?

2:名無しの企業民

聞いた。

地域の景色を飲み物に落とし込むやつだろ?

3:名無しの企業民

既存材料。

既存設備。

既存店舗。

ノンアルで学生向け。

アルコール展開も可能。

観光地展開も可能。

地域資源との相性良し。

4:名無しの企業民

企画として綺麗すぎる。

5:名無しの企業民

しかも昔の景色を今の人に届けるってコンセプトが強い。

6:名無しの企業民

いい話だった。

7:名無しの企業民

普通に商品化検討したい。

8:名無しの企業民

その余韻で学園側のポプリ事件が来た。

9:名無しの企業民

商店街との温度差アアアアア!

10:名無しの企業民

風邪ひくわ。

11:名無しの企業民

いや、温度差で気絶する。

12:名無しの企業民

今回は香りで気絶してるんだよなぁ。

13:名無しの企業民

芸術点高いよな、今回。

14:名無しの企業民

何が怖いって、単体では普通に安全。

15:名無しの企業民

たづなさん確認済み。

16:名無しの企業民

材料も普通。

17:名無しの企業民

工程も普通。

18:名無しの企業民

火も使わない。

19:名無しの企業民

薬品も使わない。

20:名無しの企業民

機械も使わない。

21:名無しの企業民

スピカさん要素もない。

22:名無しの企業民

この条件で事故るの、逆に難しくない?

23:名無しの企業民

難しいから芸術点が高い。

24:名無しの企業民

事故原因は?

25:名無しの企業民

複数種類のポプリを同時開封。

密閉空間。

ウマ娘の嗅覚。

幸せ方向の鎮静効果。

換気不足。

26:名無しの企業民

説明されると普通にあり得そうなのが嫌だ。

27:名無しの企業民

香料業界的には本当にあり得るラインなんだよな。

28:名無しの企業民

単品評価で問題なくても、複数香料が混ざると印象が変わる。

29:名無しの企業民

しかも教室ってそこそこ人数いるから、袋も複数開く。

30:名無しの企業民

密閉された教室で複数配合を同時展開。

31:名無しの企業民

普通に試験条件が変わってる。

32:名無しの企業民

たづなさんが確認したのは「一個」。

33:名無しの企業民

教室で起きたのは「たち」。

34:名無しの企業民

ポプリたち。

35:名無しの企業民

この「たち」が罠。

36:名無しの企業民

単体安全の集合体が全体安全とは限らない。

37:名無しの企業民

製品安全の基本みたいな話になってきた。

38:名無しの企業民

実際そう。

39:名無しの企業民

どうやって防げるの?

40:名無しの企業民

まず全部持ってこい。

41:名無しの企業民

たづなさんの結論が正しすぎる。

42:名無しの企業民

「今度から作ったものは全部持ってきましょうね?」

これ品質保証部の言葉だろ。

43:名無しの企業民

優しい声をしたQA。

44:名無しの企業民

怖い。

45:名無しの企業民

でも本当にこれで防げる。

46:名無しの企業民

単体サンプルだけじゃなくて、全バリエーションを確認する。

同時使用条件を確認する。

使用場所を確認する。

最大使用量を確認する。

換気条件を確認する。

47:名無しの企業民

普通の安全確認になってきた。

48:名無しの企業民

普通の安全確認をしないと普通に事故る学園。

49:名無しの企業民

いや、今回は普通の安全確認を一部したからこそ盲点が残った。

50:名無しの企業民

一部だけ正しいのが一番怖い。

レス 51〜100
51:名無しの企業民

全部間違ってたら止められるんだよ。

52:名無しの企業民

今回は正しい。

善意もある。

材料も普通。

狙いも良い。

報告もした。

一個は安全。

53:名無しの企業民

芸術点。

54:名無しの企業民

芸術点を安全評価に入れるな。

55:名無しの企業民

でも入れたくなる。

56:名無しの企業民

今回、商店街計画と構造が似てるのもポイント高い。

57:名無しの企業民

どういうこと?

58:名無しの企業民

商店街計画も、既存の材料を組み合わせて新しい価値を作った。

ポプリも、既存の材料を組み合わせて新しい香りを作った。

59:名無しの企業民

あっ。

60:名無しの企業民

片方は地域の景色になった。

片方は教室の眠りになった。

61:名無しの企業民

商店街との温度差アアアアア!

62:名無しの企業民

やめろ腹痛い。

63:名無しの企業民

しかも後輩ちゃん側は別に発想が悪くない。

64:名無しの企業民

むしろ普通に良い。

65:名無しの企業民

夏向けに爽やかで落ち着く香り。

ドライオレンジ、ラベンダー、カモミール、ミント。

普通に商品棚にありそう。

66:名無しの企業民

欲しい。

67:名無しの企業民

欲しいんだよなぁ。

68:名無しの企業民

だから困る。

69:名無しの企業民

これ、寝室用に濃度調整したら普通に売れるのでは?

70:名無しの企業民

出た。

71:名無しの企業民

企業民の悪い癖。

72:名無しの企業民

でもさ、幸せそうに眠れる香りって需要あるじゃん。

73:名無しの企業民

需要はある。

74:名無しの企業民

あるけど、集団で教室封鎖する商品は売るな。

75:名無しの企業民

使用条件を守れば……

76:名無しの企業民

その言葉で何度事故った?

77:名無しの企業民

今回は使用条件の問題だから、本当に守ればいけるんだよ!

78:名無しの企業民

だからこそ怖いんだよ!

79:名無しの企業民

防止策まとめるぞ。

80:名無しの企業民

頼む。

81:名無しの企業民

一、作ったものは全種類提出。

二、単体試験だけでなく同時使用試験。

三、密閉空間での最大濃度試験。

四、ウマ娘嗅覚基準で評価。

五、配布前に使用方法ラベルを貼る。

六、教室で複数同時開封禁止。

七、換気必須。

八、眠気・多幸感・脱力感が出たら即回収。

九、たづなさんに嘘をつかない。

十、ノートを見かけたら一度深呼吸せずに距離を取る。

82:名無しの企業民

最後。

83:名無しの企業民

深呼吸するなは大事。

84:名無しの企業民

香り系だからな。

85:名無しの企業民

事故現場で深呼吸するな。

86:名無しの企業民

基本だな。

87:名無しの企業民

基本かなぁ?

88:名無しの企業民

後輩ちゃん、ちゃんと成長してるんだよな。

89:名無しの企業民

そこがまた芸術点。

90:名無しの企業民

前なら相談せずに配ってたかもしれない。

91:名無しの企業民

今回は相談した。

92:名無しの企業民

確認も取った。

93:名無しの企業民

褒められた。

94:名無しの企業民

そして配った。

95:名無しの企業民

一個だけ見せて。

96:名無しの企業民

そこォ!

97:名無しの企業民

でも普通の学生なら代表作一個持っていくよな。

98:名無しの企業民

そうなんだよ。

99:名無しの企業民

普通ならそれでいい。

100:名無しの企業民

普通なら。

レス 101〜150
101:名無しの企業民

この学園における普通の定義を見直す必要がある。

102:名無しの企業民

最強メンタル計画ちゃん系列の成果物は、普通の学生作品として扱ってはいけない。

103:名無しの企業民

後輩ちゃんの作品も?

104:名無しの企業民

はい。

105:名無しの企業民

悲しい。

106:名無しの企業民

本人はいい子なのに。

107:名無しの企業民

いい子だからこそ全力で作る。

108:名無しの企業民

全力で作るから性能が出る。

109:名無しの企業民

性能が出るから事故る。

110:名無しの企業民

美しい因果。

111:名無しの企業民

美しくない。

112:名無しの企業民

これ、商店街計画で学んだことが逆方向にも効いてるんだよな。

113:名無しの企業民

どういうこと?

114:名無しの企業民

相乗効果。

115:名無しの企業民

ああああああ!

116:名無しの企業民

グレープ、温泉まんじゅう、夕暮れ、一番星、思い出。

それらを重ねて価値を作ったのが商店街計画。

117:名無しの企業民

ドライオレンジ、ラベンダー、カモミール、ミント、密閉教室、ウマ娘嗅覚。

それらを重ねて眠りを作ったのがポプリ事件。

118:名無しの企業民

商店街との温度差アアアアア!

119:名無しの企業民

相乗効果を覚えた子が、相乗効果で事故を起こすの綺麗すぎる。

120:名無しの企業民

綺麗って言うな。

121:名無しの企業民

でも本当に綺麗なんだよな、構造が。

122:名無しの企業民

物語としては綺麗。

現場としては地獄。

123:名無しの企業民

企業あるある。

124:名無しの企業民

開発部「綺麗な設計です」

品質保証「現場で死にます」

125:名無しの企業民

やめろ刺さる。

126:名無しの企業民

今回、品質保証役がたづなさんなのも強い。

127:名無しの企業民

理事長だったら?

128:名無しの企業民

持ち帰って試してた。

129:名無しの企業民

危なかった。

130:名無しの企業民

たづなさんで良かった。

131:名無しの企業民

なお一個しか確認できなかった模様。

132:名無しの企業民

やっぱり全部持ってこい。

133:名無しの企業民

これ今後ルール化されるだろ。

134:名無しの企業民

「最強系列成果物提出規定」

135:名無しの企業民

やめろ。

136:名無しの企業民

ありそう。

137:名無しの企業民

第一条。

作成者は試作品、派生品、失敗品、比較品、予備品を含む全成果物を提出すること。

138:名無しの企業民

第二条。

提出時、使用想定環境、最大使用人数、換気条件、同時使用数を明記すること。

139:名無しの企業民

第三条。

『自然素材なので安心』は安全根拠として認めない。

140:名無しの企業民

大事。

141:名無しの企業民

第四条。

『先輩が保証する』は安全根拠として認めない。

142:名無しの企業民

もっと大事。

143:名無しの企業民

第五条。

『たぶん大丈夫』は即差し戻し。

144:名無しの企業民

品質保証部だ。

145:名無しの企業民

第六条。

スピカさん要素の有無を必ず確認すること。

146:名無しの企業民

今回なかったのに事故ったんですが。

147:名無しの企業民

なので第七条。

スピカさん要素がなくても油断しないこと。

148:名無しの企業民

最重要。

149:名無しの企業民

これ、外部企業が採用したら普通に良い研修教材になりそう。

150:名無しの企業民

「単体安全とシステム安全は違う」

「使用環境を想定しろ」

「善意と品質は別」

「報告範囲を明確化しろ」

レス 151〜200
151:名無しの企業民

普通に新人研修で使える。

152:名無しの企業民

教材名:ポプリたちの罠。

153:名無しの企業民

かわいいのに怖い。

154:名無しの企業民

副題:代表サンプルだけで承認するな。

155:名無しの企業民

刺さるからやめろ。

156:名無しの企業民

商店街回は企画研修に使える。

ポプリ回は品質保証研修に使える。

157:名無しの企業民

温度差教材セット。

158:名無しの企業民

やめろ欲しい。

159:名無しの企業民

でも本当に欲しい。

160:名無しの企業民

最強系列、事故ってるのに学びが多すぎる。

161:名無しの企業民

本人たちが善意でやってるから、失敗事例として質が高いんだよ。

162:名無しの企業民

悪意がない。

手抜きもない。

むしろ努力してる。

それでも事故る。

163:名無しの企業民

現実味がある。

164:名無しの企業民

現実にあってたまるか。

165:名無しの企業民

いや、構造は現実にある。

166:名無しの企業民

だから怖い。

167:名無しの企業民

結論、どうやって防ぐ?

168:名無しの企業民

全部出す。

全部試す。

環境を想定する。

最大量で見る。

換気する。

ラベルを書く。

配布前に許可を取る。

たづなさんを過信しない。

後輩ちゃんの善意を否定しない。

先輩の保証を安全根拠にしない。

169:名無しの企業民

最後が一番大事。

170:名無しの企業民

先輩の保証、感情的には強いんだよな。

171:名無しの企業民

後輩ちゃんにとっては世界一強い保証だからな。

172:名無しの企業民

泣ける。

173:名無しの企業民

泣けるのに事故る。

174:名無しの企業民

商店街との温度差アアアアア!

175:名無しの企業民

もうそれ言いたいだけだろ。

176:名無しの企業民

でも本当に温度差がすごい。

177:名無しの企業民

片方は喫茶店のカウンターで未来ある若者に乾杯。

178:名無しの企業民

片方は教室で幸せそうに集団睡眠。

179:名無しの企業民

同じ世界の同じ週に起きていい温度差じゃない。

180:名無しの企業民

しかも両方、根っこは「誰かに喜んでほしい」。

181:名無しの企業民

そこが好き。

182:名無しの企業民

わかる。

183:名無しの企業民

だから企業民は見守ってしまう。

184:名無しの企業民

そして胃を痛める。

185:名無しの企業民

たづなさんと同じじゃん。

186:名無しの企業民

企業民たづなさん説。

187:名無しの企業民

やめろ。

188:名無しの企業民

でも品質保証部はだいたいたづなさん。

189:名無しの企業民

わかる。

190:名無しの企業民

次からは全部持ってこような、後輩ちゃん。

191:名無しの企業民

全部持ってきたら持ってきたで、たづなさんの机が埋まりそう。

192:名無しの企業民

それはそれで事故では?

193:名無しの企業民

物理的な事故。

194:名無しの企業民

理事長が一個持って帰らないように見張れ。

195:名無しの企業民

最重要リスク管理。

196:名無しの企業民

今回、理事長が不在で助かった説ある。

197:名無しの企業民

嗅いでたな。

198:名無しの企業民

嗅いでた。

199:名無しの企業民

「業務上の確認ッ!」

200:名無しの企業民

アウト。

レス 201〜250
201:名無しの企業民

結論。

202:名無しの企業民

商店街計画は綺麗。

ポプリ事件も構造は綺麗。

現場は綺麗じゃない。

防ぐには全部持ってこい。

203:名無しの企業民

あと換気。

204:名無しの企業民

あと深呼吸するな。

205:名無しの企業民

あと先輩の保証を信じすぎるな。

206:名無しの企業民

でも後輩ちゃんは信じるんだろうな。

207:名無しの企業民

そこが良い。

208:名無しの企業民

そこが怖い。

209:名無しの企業民

そこが芸術点。

210:名無しの企業民

商店街との温度差アアアアア!