【企業板】グミ売上3倍の件(菓子メーカー緊急集会)
掲示板:【緊急】例のトレセン事件後、弊社グミの売上が3倍になっている件について【グミは悪くない】
レス 1〜50
緊急スレを立てた。
先週からグミの売上がおかしい。
トレセン周辺の小売で3倍。
ネット通販では全国的に1.5〜2倍。
一週間でこれはおかしい。
原因はわかってる。
例のトレセン掲示板のスレ。
「悪くないグミ」呼ばわりされているやつ。
弊社のグミが「悪くないグミ」になっているのか。
非公式ですが、そうなっています。
法的に問題がある呼称ではないが、経緯が……。
事件に関係したグミの評判が上がっているという状況。
整理する。
トレセンで五感VR鬼ごっこの試験運用があった。
その中で特定のグミを使ったところ、条件反射が成立した。
つまり弊社グミを食べると幸福状態が再現されるという事例が発生した。
「幸福状態が再現される」は言いすぎ。
「特定の体験と味覚が結びついた可能性がある」です。
訂正します。
特定の体験と弊社グミの味覚が結びついた可能性がある。
それがSNSで広まって「幸せになれるグミ」「あのグミ」と呼ばれるようになった。
「幸せになれる」は当然うたえない。
当然です。
でも消費者がそう言っているのを止める方法がない。
SNSは今もこんな感じです。
「悪くないグミ、買った」
「あのグミ探したら見つけた」
「食べてみたら確かに悪くない」
「悪くないというか普通においしい」
「例の子の気持ちが少しわかる」
「気絶はしなかった」
「気絶はしなかった」が評価として流通している。
グミの評価軸として「気絶するか否か」が入ってしまった。
入れた覚えはない。
でも売れている。
嫌な売れ方ではある。
困ったことに、批判的なトーンではない。
むしろ好意的。
「悪くないグミは悪くない」
「グミは悪くなかった」
「あのグミの名誉は守られた」
という流れになっている。
トレセン内の売店でも「悪くないグミ」という非公式名称で棚に置かれるようになったという話がある。
売店側が勝手に?
自然発生的に。
商標的に問題はないが、経緯が問題で。
「気絶グミ」と呼ばれないだけマシ。
「気絶グミ」じゃなくて「悪くないグミ」になった経緯が重要。
「グミは悪くない、使い方が問題だった」という文脈でトレセン内で話し合われたらしい。
弊社のグミが免責された経緯が口コミで広まっているわけか。
そうです。
かわいい学生たちが「グミは悪くない」と言い合っている。
……なんかちょっといい話に聞こえてきた。
事件の当事者なので冷静に。
わかっている。
でも弊社グミが「悪くない」と言われ続けているのは、客観的に悪いニュースではない。
事件由来の口コミである以上、品質保証的には慎重に扱いたい。
売れているのは事実。
悪評ではない。
むしろ好意的な口コミ。
でも事件と紐づいている。
複雑。
SNSでの最新の流れ。
「悪くないグミ食べてみた、普通においしかった」
「次も買う」
「どこで売ってる?」
「コンビニにある」
「リピートした」
という感じです。
事件の話より商品としての評価が出始めている。
口コミが商品評価に移行している。
一番望ましい流れ。
事件由来であることを弊社が強調しない限りは、問題ないと思う。
強調しない。
強調しない。
強調しない。
統一見解で。
売上増加の内訳。
トレセン周辺:3倍
関東圏全体:1.8倍
全国平均:1.4倍
ネット通販:2.1倍
通販が高い。
遠方の人が取り寄せている。
購買層のデータを見ると、普段グミを買わない成人層が増えている。
ファン層以外が来ている。
「話題になってるから試してみた」という感じですね。
話題性による新規顧客獲得。
商品自体が「悪くなかった」と評価されているから、リピーターになる可能性もある。
これが続けばフツーに良い。
事件由来を忘れずに。
忘れないが、今後の動き方を考えたい。
外部発信について。
事件について言及しない。
「悪くないグミ」という呼称を弊社からは使わない。
ただし消費者が使うことを止めない。
品質や安全性のアピールなら自然にできる。
レス 51〜100
適切な対応。
SNSで「グミは悪くない」タグが広まっているのは、弊社にとっては実は好意的。
弊社がそのタグを使わなければ、風評ではなく口コミとして扱える。
微妙なラインだが、発信源が消費者側である限りはセーフ。
弊社のSNSは普通の商品投稿を続ける。
「おいしいグミ、作っています」くらいの。
了解しました。
品質面の確認もしたい。
今回の事件で「グミを食べたことで条件反射が起きた」という事例が報告されている。
これは通常の食品消費として問題のある現象ではないが、安全品質の観点では記録しておきたい。
記録は社内に留める。
外部公表は不要。
了解。
食品として「特定の感情記憶と結びつく」は普通にある。
祖父母の家のご飯の味、など。
今回は特殊な条件下での強化版だが、原理としては一般的な感覚記憶の話。
だから弊社グミ自体に特別な何かが含まれているわけではない。
含まれていない。
特定の体験との偶発的な結びつきが強化されただけ。
その点は明確に言えるのは助かる。
「弊社製品に特別な成分は含まれていない。一般的なグミです」は言える。
言えます。
では今後の方針まとめ。
・外部から見ると弊社グミが「悪くないグミ」と呼ばれ好意的に受け取られている
・売上は増加中
・品質・安全上の問題はない
・弊社からは事件言及なし
・SNSは通常運用
・ただし「事件由来の話題である」ことは内部で忘れない
追記。
今後トレセン学園と五感VR技術の共同開発が話になった場合、弊社が補給食開発で参加することは選択肢としてある。
その場合は改めて契約書を整備する。
共同開発は前向きに検討。
五感VRアトラクション専用グミ、作れるなら作りたい。
作りたい。
適切な安全管理と成分設計で。
適切な契約で。
適切な経緯で。
弊社グミの名誉は守られた。
グミは悪くなかった。
【後記】グミ売上分析データ(社内資料)
レス 1〜50
週別売上推移。
第1週(事件当週):通常比110%
第2週(トレセン掲示板で話題):通常比170%
第3週(「悪くないグミ」命名広まる):通常比210%
第4週(SNSで全国に):通常比280%
第5週(通販増加):通常比310%
第5週で3倍超えた。
購買層分析。
既存ユーザー(リピート):変化なし
新規層:大幅増加(主に20代〜30代)
話題聞いて試した層:最多
話題が購買に変換されている。
地域別では、トレセン所在地周辺が突出。
次いで関東圏、ネット通販で全国に広がっている。
棚の「悪くないグミ」表記は非公式だが、その棚だけ売り切れが先に出る。
非公式表記が集客している。
放置している分には問題ないが、公式化するなら手続きが必要。
公式化しない方が良い。
自然発生の雰囲気を壊すと口コミが死ぬ。
そこは正しい。
SNS分析。
「グミは悪くない」タグ:使用回数増加中
感情分析:ポジティブ80%以上
クチコミ内容:「おいしかった」「リピートする」「普通に良い商品」
「普通に良い商品」が一番ありがたい評価。
事件由来の購買だが、商品評価が独立して形成されている。
理想的な口コミ転換。
事件の印象がグミへの愛着に転換されている。
弊社が何もしていないのに。
何もしないのが正解だった。
例の子が「グミは悪くない」と結論を出してくれたからでもある。
例の子に感謝。
感謝は内部で。
内部で感謝します。
グミは悪くない。
以上、社内資料として記録。
次回の会議で共有する。
この資料の取り扱いは厳重に。
了解。
追記。
売上上昇は今のところ続いている。
ただし事件の話題が薄れると通常に戻る可能性がある。
新しい話題が出れば再上昇する可能性もある。
新しい話題は出ないのが一番。
出ないのが一番。
出ないのが一番だが、5月はまだ続く。
……。
グミの在庫、少し増やしておきます。
備えるな。
備えます。
グミは悪くない。